
解決のカギは“動線”に合わせて収納場所を決めること。
自分の動き方に沿って物の置き場を設計すると、探し物が減り、片付けが続きます。この記事では、動線の見える化→グループ分け→定位置決めという手順で、暮らしに合った収納計画をやさしく解説します。
この記事でわかること
- 1日の行動を書き出して動線を見える化する方法
- 「使う場所」別に物を分けて定位置を決める手順
- 出し入れしやすい配置のルール(高さ・距離・回数)
- 一人暮らし向けの省スペース活用&仮置きのコツ
読み終えるころには、あなたの暮らしに合う収納の置き場所が見えてきます。今日から、ムリなく続く動線ベースの収納計画を始めましょう。
1. 動線から決める収納場所の考え方
1-1. 1日の行動を紙に書き出して動線を可視化
収納計画のスタートは自分の動線を知ること。
朝起きてから出勤、帰宅後のルーティンまで、1日の行動を紙に書き出してみましょう。
「玄関→キッチン→洗面所」といった動きの流れを線で描くと、物を出し入れする自然な順序が見えてきます。
1-2. 物を「使う場所」ごとにグループ分け
次に、持ち物を使う場所別にグループ分けします。
例えば、メイク道具は「洗面・ドレッサー周り」、仕事用バッグは「玄関付近」など。
使う場所としまう場所を一致させると「戻すのが面倒」という理由がなくなり、散らかりにくくなります。
1-3. 出し入れしやすさを優先するポイント
収納は「出す→使う→戻す」がスムーズであることが大切。
ワンアクションで取り出せる高さ・位置を意識しましょう。
例えば頻繁に使う鍵やスマホは玄関ドア近くの目線高さに、掃除道具はワンステップで取り出せる場所に置くと便利です。
2. 動線収納を成功させる3つのステップ
2-1. 計画:必要なものと場所をリスト化
動線収納の第一歩は計画を立てること。
前のステップで洗い出した行動パターンをもとに、使う物とその収納場所を表にまとめます。
「仕事道具はデスク横」「洗剤は洗濯機の真上」など、場所とアイテムを対応させると整理の見通しが立ちやすくなります。
2-2. 仮置き:一時的に配置して試す
いきなり収納用品を買うのではなく、まずは仮置きで動きを試すのがおすすめです。
段ボールやかごなど身近な入れ物を使い、1週間ほど生活してみましょう。
「ここは手が届きにくい」「思ったより使わない」といった気づきが自然に出てきます。
2-3. 定着:収納用品を整えて完成
仮置きで問題がなければ、本格的に収納用品をそろえて定着させます。
ケースや棚は必要最低限から始め、後から追加するくらいがちょうど良いペース。
同じ色や素材でそろえると見た目もすっきりして、長く続く収納になります。
3. 一人暮らし向け・限られた空間での工夫
3-1. 玄関からリビングまで直線の動線を活かす
ワンルームや1Kなどの一人暮らしの間取りは、玄関から部屋まで一直線につながることが多いですよね。
この直線動線をそのまま収納計画に利用すると効率的。
帰宅したら上着を掛け、バッグを置き、鍵をしまう——移動しながら自然と片付く流れを作れます。
3-2. 縦のスペースを徹底活用
限られた床面積では高さを使うのが大切です。
壁面収納や吊り下げラック、突っ張り棒を使えば、床を広く保ちながら収納力をアップできます。
圧迫感を抑えたい場合は、白や淡い色のラックを選ぶと空間が軽やかに見えます。
3-3. 家具をゾーニングの境界に使う
部屋を「くつろぎ」「仕事」「食事」など目的ごとにゾーン分けすると、動線が明確になり収納も整理しやすくなります。
たとえばシェルフやカラーボックスを間仕切り代わりにして、収納しながらゾーンを区切るのも効果的です。
3-4. 使わない物は「一時保管箱」にまとめる
どうしても収納先が決まらない物は、無理に詰め込まず一時保管箱を用意してまとめておきましょう。
1か月後に見直して「不要」と感じたら手放すサイン。
捨てるか迷う時間を短縮し、部屋が散らかるのを防げます。
4. よくある質問Q&A
Q1:動線収納って狭い部屋でもできる?
A:できます。ワンルームのようにスペースが限られていても、動線を意識して収納場所を決めることで、片付けやすい部屋になります。まずは「使う場所の近くに置く」ことを徹底しましょう。
Q2:収納グッズは先に買うべき?
A:いいえ。動線に沿って物の置き場所を決めてから、必要な収納グッズを選ぶのが正解です。先に買ってしまうとサイズや数が合わず、かえって散らかる原因になることがあります。
Q3:途中で配置を変えても大丈夫?
A:もちろん大丈夫です。動線収納は暮らし方に合わせて変化させるもの。しばらく使って不便を感じたら、迷わず見直してOKです。仮置きの期間を作って柔軟に調整しましょう。
5. まとめ
動線を意識した収納は、一人暮らしの部屋でも驚くほど片付けやすくなります。
「使う場所の近くにしまう」「仮置きで試してから定着」――この2つを意識するだけでも、散らかりにくい快適空間に近づけます。



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