収納計画の前に知っておきたい「持ち物の見直し」ステップ

2025年10月15日2025年11月9日

Room Memo

「収納を見直したいけど、どこから手をつければいいかわからない…」
「片付けてもすぐに物があふれてしまう…」
そんなお悩みはありませんか？

実は、収納計画を立てる前に大切なのが「持ち物の見直し」です。
どんなにおしゃれな収納グッズを使っても、物が多すぎると片付けは長続きしません。
私も以前、収納を増やしては「また足りない…」の繰り返しでしたが、物を見直したことでようやく空間が整いました。

まずは自分がどんな物を、どのくらい持っているのかを知ること。
これが、すっきり暮らす第一歩です。
この記事では、一人暮らし女性でも無理なくできる「持ち物の見直しステップ」をわかりやすく解説します。
少しずつでも「使う物・使わない物」を整理していくことで、自然と収納の形も見えてきますよ。

この記事でわかること

持ち物を見直すことが収納計画の第一歩である理由
棚卸し・仕分け・調整の3ステップで整理する方法
「もったいない」「後で使うかも」を防ぐ考え方
一人暮らしでも続けやすい見直しの習慣

「捨てるのが苦手」「片付けが続かない」と感じている方も大丈夫。
今日からできる見直しのコツで、シンプルで快適な暮らしを目指しましょう。

持ち物の見直しが収納計画の第一歩

「収納を整えよう」と思ったとき、多くの人が先に収納グッズを買ったり、配置を考えたりしがちです。
でも実は、収納の成功は“何を持つか”の見直しから始まります。
私も以前、おしゃれなボックスをいくつも買ったのに全然片付かず、「何がいけないんだろう？」と悩んでいました。
原因は“物の多さ”に気づけていなかったことだったんです。

収納計画は「持ち物を知ること」から始まる

自分がどんな物を、どれくらい持っているのか——まずはここを把握することが大切です。
実際に見直してみると、「同じ種類の物を何個も持っていた」「使っていないのに取っておいた」などの発見が多いもの。
私も服を並べてみたときに、似たような白いシャツが5枚もあって驚いたことがあります。
一度“見える化”するだけで、収納計画がグッと立てやすくなります。

物が多いとどんな収納計画も失敗しやすい理由

物が多いまま収納を考えると、スペースが足りなくなり、無理に詰め込んでしまうことも。
その結果、取り出しにくくなったり、どこに何があるか分からなくなったりして、また散らかってしまうんです。
収納計画の前に「減らす」「整理する」というステップを踏むことで、後の手間がぐっと減ります。
収納を整えることは、実は“持ち物との関係を整えること”でもあります。

一人暮らしの「モノの全体量」を把握するコツ

まずはカテゴリーごとにモノを出して確認してみましょう。
衣類、コスメ、キッチン用品、書類などジャンル別に見ると、どこに物が多いかが一目でわかります。
私は初めてこの方法を試したとき、キッチン小物の多さにびっくりして、そこから“使う物だけ残す”習慣がつきました。
「量が多い場所＝見直しが必要な場所」として意識すれば、次のステップに進みやすくなります。

この「持ち物の見直し」は、収納全体の土台づくり。
もしまだ整理の基本を学んでいない場合は、関連記事の収納の基本｜整理と片付けの違いと始め方も参考にしてください。

ステップ1｜モノの棚卸しをして現状を知る

まず最初にやるべきことは、いきなり片付けることではなく「持ち物の棚卸し」です。
自分がどんな物をどれだけ持っているのかを“見える化”することで、次に何をすべきかが自然と見えてきます。
私も最初は「時間がかかりそう」と後回しにしていましたが、やってみると驚くほど気づきが多かった作業です。

まずは全部出して「見える化」する

収納の中に何が入っているか分からないまま片付けても、根本的な解決にはなりません。
一度すべてを取り出し、床やテーブルに並べて確認してみましょう。
「こんなところにあったの!?」と驚くものも多いはず。
私の場合、ずっと探していたメジャーやストックの電池が出てきて、「買わなくてよかった…」と笑ってしまいました。
全部出すのが大変な場合は、1エリアずつ（クローゼット・キッチンなど）分けて進めると負担が少なく続けやすいです。

カテゴリごとに分けて判断をラクにする

次に、取り出した物をカテゴリごとに分けるステップです。
衣類・コスメ・書類・日用品など、ジャンルごとに並べることで「似たような物をいくつ持っているか」が一目で分かります。
同じようなアイテムが多ければ、「これは減らしても大丈夫かも」と判断しやすくなります。
たとえば、私もハンドクリームが5本も出てきて「お気に入り1本があれば十分」と気づけました。

持ち物リストを作るメリット

さらに余裕があれば、簡単な持ち物リストを作るのもおすすめです。
「どこに何があるか」「何をいくつ持っているか」をメモしておくと、無駄買いや重複買いを防げます。
スマホのメモアプリやスプレッドシートを使えば、あとで見返すのも簡単。
この作業をしておくと、次のステップ「仕分け」がぐっとスムーズになります。

なお、この“棚卸し”作業は一度やって終わりではありません。
季節の変わり目や引っ越し前など、年に数回見直す習慣をつけると、自然とスッキリ暮らせるようになります。
「持ち物を知る＝自分の暮らしを整える」ことでもあるので、焦らず丁寧に進めてみてくださいね。

ステップ2｜要・不要を仕分けるコツ

棚卸しで持ち物を把握したら、次は「必要なもの」「手放すもの」を仕分けるステップです。
この段階で迷いやすいのが「もったいない」「いつか使うかも」という気持ち。
私も最初の頃は“もしかしたら使うかも病”で全然減らせず、何度も同じ場所を片付け直していました。
でも、そこを上手に整理できれば、収納計画の成功がぐっと近づきます。

「今使っているかどうか」で判断する

一番シンプルで失敗しない基準は「今の自分が使っているか」です。
過去に使っていたけれど今は使っていない物、いつか使うかもと取っておいた物——それらは「不要」なサイン。
私も昔買ったけれど使っていなかったキッチングッズを見直したら、「ない方が掃除がラク」と気づいてすっきりしました。
今の暮らしに必要な物だけを残すことで、自然と生活に合った量に整います。

「好き」と「必要」は分けて考える

お気に入りの雑貨や服など、「好き」だけで残してしまうと物が減りにくくなります。
大切なのは、「好きだから飾る」か「好きだけど使わない」かを見極めること。
使わないけど気に入っている物は、見せる収納に活かすと満足度が上がります。
“好き”を我慢するのではなく、上手に飾ることで気持ちの整理にもつながります。

迷ったら「一時保管BOX」をつくる

どうしても決めきれない物は、一時保管BOXに入れておきましょう。
私も「これはいつか使うかも」と悩んだ雑貨を入れてみたのですが、半年後に見返すとほとんど思い出せませんでした。
「半年使わなければ手放す」と期限を決めておくと、自然と判断がつきやすくなります。
ボックスを1つに限定すれば、増えすぎを防げます。

「手放す＝捨てる」ではない

もう使わないけれどまだきれいな物は、フリマアプリやリサイクルショップを活用するのもおすすめです。
「誰かが使ってくれる」と思えば、罪悪感なく手放せます。
思い出の品は写真に撮ってデータで残すのも◎。モノを減らしても、思い出はしっかり残せます。
“ありがとう”と心の中でつぶやくだけでも、気持ちの切り替えがしやすくなります。

この仕分けステップは、収納を考える前に欠かせない準備期間。
迷いながらでも「今の自分に必要なもの」を選ぶことが、スッキリした暮らしの第一歩です。

ステップ3｜残すものを暮らしに合わせて調整

仕分けが終わったら、次は「残すものをどう使いやすく整えるか」を考えましょう。
持ち物は減らすだけでなく、暮らしに合わせて調整することが大切です。
私も以前、収納だけを整えて「これで完璧！」と思っていたのに、結局また散らかってしまいました。
原因は、“今の生活”に合わせた配置になっていなかったからでした。

「よく使う」「たまに使う」「ほとんど使わない」で分ける

残した物をすべて同じように収納すると、使いづらさが出てきます。
そこで意識したいのが使用頻度によるゾーニングです。

毎日使う → 取り出しやすい場所（目線の高さ・手前）
週1〜2回使う → 中段や少し奥
年に数回しか使わない → クローゼット上段やベッド下

私は「よく使う物」を目線の高さに集めたことで、探す時間がぐっと減りました。
ほんの数十センチの違いですが、使いやすさがまったく変わります。
このルールを意識するだけで、片付けやすさが格段にアップします。

「収納動線」を意識した配置にする

収納のしやすさを決めるのは、動線＝モノを使う流れです。
たとえば、メイク用品はドレッサー横に、バッグは玄関近くに置くなど、使う場所に近いところに戻すのが鉄則。
以前はバッグをクローゼットの奥にしまっていた私も、玄関横にフックを付けたことで毎朝の準備がスムーズになりました。
収納動線の考え方については、関連記事の
収納場所の決め方｜動線を考えた配置のコツも参考にしてください。

「持ちすぎ」を防ぐルールを決める

せっかく見直しても、時間が経つとまた物が増えてしまうことも。
そんなときに役立つのがマイルールです。

洋服は「1枚買ったら1枚手放す」
書類は「ボックスに入る分だけ」
コスメは「使い切ってから買う」

私もこのルールを決めてから、「収納スペースが足りない」というストレスが減りました。
“手放す基準”を先に決めておくと、モノと上手に付き合えるようになります。

「必要なものを残す」だけでなく、「使いやすく整える」「増やさない仕組みをつくる」。
これが、長く快適に暮らすための収納計画の土台になります。
無理に完璧を目指さず、“今の暮らしにちょうどいい収納”を育てていきましょう。

よくある質問（Q&A）

持ち物を見直すときに多いのが、「なかなか決められない」「途中でやめてしまう」という声。
私自身も最初は同じように悩んでいました。
ここでは、そんなお悩みを解消するためのヒントをQ&A形式で紹介します。

Q. 捨てるのが苦手で全然進みません…

A. 無理に捨てようとしなくても大丈夫です。
私も「まだ使えるかも」と迷って手が止まってしまうことがよくありました。
そんなときは「一時保管BOX」を作って、迷う物をまとめておきましょう。
1〜2か月後に見返して「使わなかったら手放す」というルールにすれば、ストレスなく判断できます。
時間をおくことで、気持ちの整理が自然についてきます。

Q. せっかく片付けても、気づいたらまた増えてしまいます

A. 「入れたら出す」のマイルールをつくりましょう。
洋服やコスメなど増えやすい物は、「新しく1つ買ったら1つ手放す」を徹底するだけでも違います。
私もこれを意識してから、買い物のときに「これを入れるなら、どれを出そう？」と自然に考えるようになりました。
収納スペースを“定員制”にしておくと、自然と増えすぎを防げます。

Q. 片付けを途中でやめてしまいます

A. 一気にやろうとせず、小さなエリアごとに分けて進めるのがおすすめです。
私も以前は「今日は全部やろう！」と意気込んで疲れ果てていましたが、
「今日はクローゼットの上段だけ」「今日はバッグの中だけ」と区切るようにしたら、達成感が増えて続けやすくなりました。
短時間で終わる範囲を決めるのがコツです。

Q. 減らしたのに、なぜか部屋がすっきりしません

A. 収納場所の配置が合っていない可能性があります。
使う頻度や動線を意識して配置を見直すと、格段に使いやすくなります。
私も以前は「とりあえず空いてる場所」に入れていたのですが、
使う場所の近くに移動しただけで、片付けの手間がかなり減りました。
詳しくは、関連記事の
収納場所の決め方｜動線を考えた配置のコツも参考にしてください。